浮世絵と歌舞伎文字勘亭流
白鳥珀亭展

歌舞伎文字 勘亭流
かぶきもじ かんていりゅう

勘亭流は今から240年ほど前の江戸時代初期、歌舞伎の看板を書くために作られた書体。独特の形には「文字を太くしてすき間をなくす＝ 客席にすき間のないように」など興行の成功を祈り、縁起が良くなるように、という思いが込められている。

白鳥珀亭
しらとり はくてい

東京生まれ。京都造形芸術大学 芸術学部 歴史遺産コース卒業。歌舞伎座番附を担当する勘亭流書道研究会所属。（ 代表 原島鴎亭氏、指導 鈴木舟光氏） 2003年入門、2009年名取り。歌舞伎・文楽公演の劇場で同時解説を行う『イヤホンガイド』解説者としても活動。

田中野良コレクション
たなかのらこれくしょん

ある旧家の蔵に残された、江戸末期から明治にかけて蒐集した浮世絵版画のコレクション。歌舞伎の役者絵を中心に、風俗画、美人画など3枚続の作品を多数所蔵。蛇腹型にまとめられた合本は、蒐集当時の息遣いそのままを楽しめるのも魅力。